スタンディングデスクの作り方。低コスト・短納期・特殊技術不要で誰でも作れます。


kenyaku
本棚お助け隊 菅原でございます。
私たちの作業場では、ほとんどの机をスタンディングデスク(立机)にしています。

ご来訪頂いたお客様には、「自作ですか?」と聞かれます。
「どうなっているのですか?」と質問されることも多いので、ご説明したいと思います。

古本屋さんや各種買取関係の業者様はじめ、同業・異業種問わず、全然パクっていただいて問題ありません。

今回のエントリは古本とは全く関係がないネタですが、結構、こういうのってみなさんお知りになりたいのじゃないかと勝手に思いつつ。。

先ほど来たお客様にも、「お!」と驚かれました。


私たちがスタンディングデスクを使っていることは、以前のエントリでもご紹介しましたが、最新版です。


スタンディングデスクの高さはどのくらいが適切か?

まず高さですが、私たちのスタンディングデスクの高さは、90センチです。

スタンディング高さ90センチ

これが一番、作業台としてしっくりくる高さです。老若男女の最大公約数。
普通の事務机が70センチが標準なので、20センチほど高くするのですね。
この「20センチ」が意外に微妙な高さでありまして。。
如何にイージー&チープにこの20センチUPを実現するか、という問題です。

塩ビ20センチアップ

ちなみに、「どのくらいの高さがいいか」ですが、何をするのかにもよっても変わると思います。
私たちのように梱包をしたりなどの軽作業をやる場合は、立った場合の肘と腰の間ぐらいに机のトップ面が来るとちょうどよくなりますので、160~170センチぐらいの身長の方が多い職場を想定すると、90センチ。
おへそぐらいの位置でしょうか。

PCでの作業など事務系の仕事、キーボードを打ったり書き物をしたりするには、立った場合の肘と同じぐらいがしっくりきますので、100センチぐらいに合わせると良いと思います。

スタンディングデスクの作り方

現在のモノは、3世代目になるのですが、早速作り方をご説明します。

スタンディング3作目

●第3作目:スチロールフォームシート+テープ+塩ビパイプ
★総予算・・・10500円ぐらい?

アスクルの最安デスクを使い、デスクの丸足に塩ビパイプをかぶせ、固定する、という方法です。

アスクルのデスクは、これ。↓
スタンディングデスクで使用【ASKUL】アール・エフ・ヤマカワ ラディーワークテーブル 幅1200mm ナチュラル RFSPT 1270NA 通販   アスクル(法人向け) (写真:Askul)
机については、創業時よりこればかり、一択です。今なら9800円。ずっとこのくらいの安心価格です。

ちなみに、机は「もっと安いもの」を探していて、アマゾン創業者・ジェフ・ベソス発案の「ドアデスク」、つまりドア用に使う板をデスクにしてしまうというのに「そっかー!」と思って作ってみようと検討したことがありました。
アマゾン本社へ行ってみた(上)   企業戦略   東洋経済オンライン   経済ニュースの新基準
(http://toyokeizai.net/articles/-/11861?page=5)

検討の結果、意外と安上がりにならないことが判明。。。

デスクのトップ寸法は、70センチ×120センチぐらいがベストだと思いますが、
安く使える「コンパネ」という合板が、大体1000円~3000円ぐらいで売られていることが多いです。
売られている寸法は90センチ×180センチという規格。
切らなきゃいけません。
そのためには、電気のこぎりが必要、とかとなってくる。
持ってますけどね。
そのほか、足も付けたり、角をとるためにやすりをかけたり、等の手間をかけているとだんだん木工屋さんに近づいてきます。。
そんな人件費コストやらを含めていくと同程度の費用換算になってきてしまうことが分かり、木工屋さんは今のところ目指していませんので、断念しました。
まあ、なんでも自分で作ってみる、という精神はとても大事で大切にしたいと思っています。

まあ、結局のところ、日本は何でも安いということですね。
爆買いで日本を訪れる海外からの方は、「日本では買い物が安い」から来るんですもんね。
日本で爆買いしている海外の方たちを「日本人よりもとんでもない金持ち」と見ているような報道やらもありますが、意外と普通な方たちと聞いたことがあります。
よく海外に行かれる方には言わずもがなかと思いますが、中国やアジア圏でも、いま時、モノは高いです。
特にいいものは高いし、人気の日本製電化製品は特に高いです。
500円以下で、牛丼とかコンビニの弁当とか、まあまあな食事ができる国って、今時なくなってきましたよね。。

話題がそれました。

スタンディングデスクの高さ調節の話でした。
高さを調節するためには、塩ビパイプを使って延長します。
アスクルデスクの足にすっぽりと塩ビパイプをかぶせてしまい、固定すればいいじゃないか、というわけです。

スタンディングデスクで使用した塩ビパイプ-1 ホント、普通の塩ビパイプです。

ちなみに、
この方法は、足が丸足なのがベストです(作業性が良い)が、角の足でもできます。
要するに塩ビパイプを足の外側に被せられれば良いのですから、足の最大径が、塩ビ内径の最大径に収まればどんなものでもできるはずです。
本当は、上記アスクルのような補強なしの、根元を固定しているだけの足のものよりも、筋交いがあったりする足のもののほうが安定するし頑丈だしいいと思います。

さて、
まず塩ビパイプを準備します。
スタンディングデスクで使用した塩ビパイプ複数 (↑ちなみに、これは今余っている在庫。欲しい方、あげます。)

塩ビパイプもいろいろありまして、ご近所のホームセンターへ行けば見れます。
大概のホームセンターではこういう荒物は屋外ないし外に近いところにあります。

一般的に多く使われているのはVP管、という水道給水用のものですね。塩ビパイプを含めこのようなプロ用建材・部材は、価格相応というか、強度や材料に応じて価格もリンクしている場合がほとんどですので(生産ロットや普及数などもあると思いますが)、より丈夫なものが良い方は、より丈夫なHI巻などを使っていただければよいかと思いますが、ふつうはVP管で十分だと思います。

(一応、VPからVU、HI巻すべて取り寄せて比べてみました。やはり強度が増すほど「しなり」はなくなり、しっかりした感じで、足として使うには安定感が増すのですが、まあそこまでの違いは必要ないので安いVPでいいでしょう。)

塩ビ管の場合、1本あたり100~200円程度。

ホームセンターなどによっては、希望の長さに切ってくれます。
ちなみに私は通販で買いました。ちょうどよく切ってくれました。
ここで買いました。→「塩ビ管ならカットマン
いろんなサイト見ましたが安いし長さ指定もちゃんとできるし、いいお店だと思います。

塩ビパイプの長さは、机の足の付け根なんかをよく見て、よく実測してから長さを決めるといいです。
足の固定金具やら補強部品などがあって、机の天板の厚さだけを見ればよい、という具合にならないことがありますので。

また、塩ビパイプを切るのは、専用の道具かプロへお願いして、ノコギリなどで素人が切らないほうがいいです、バリが出てしまって寸法が微妙に狂い、足の高さが合わなくなりますから。(経験済み)

ちなみに、塩ビパイプ工作については、トヨタ生産方式で知ったのですよね。

かのトヨタさんでは、工場の作業用具や棚、机、ワゴンなどを適切なサイズにするところも作業ラインデザインに入っているのですが、ほとんどは自作しちゃう、という。
自作する際に、塩ビは加工もしやすく安価なためうってつけだ、というわけです。さすが世界のトヨタだと思いました。


で、

机の足と塩ビとの固定方法

ですが、足と塩ビは当然太さが異なり、足よりも塩ビの内径が太いから被せ通せるわけですが、その隙間をどうするのか、と。
そういう問題がありました。

菅原は、「パテとかシリコンで埋めるのかなー、でもうまくいかなそう。。」と考えていたのですが、これが社内に発明家がおりまして!

「緩衝材をまけばいいじゃないですか!」とのアイディアが!

いわゆるスチロールシート、というのでしょうか?スチロールフォームというのでしょうか?発泡シートと言ったり。

発泡スチロールのような素材がシート状になったものがありますね。
これを適当にハサミで切って足に巻き付けて、パイプと足との空間を埋めるぐらいにして、テープで簡単に固定して、それでよいのじゃないか、と。

スタンディングデスクの作り方_足まきスチロール

やってみたら、これが大当たり、最高にいいです。天才。
絶妙な硬さというか柔らかさで、隙間をうまく埋める。
加工も楽。
最高です。
発明って、こういう絶妙なアイディアの組み合わせだな!と思ったりしました。

というわけで、
本棚お助け隊の使うスタンディングデスク最新作の説明でした。

予算は、
机9800円+塩ビパイプ500円ぐらい+スチロールシート数円?(その辺にあった)≒10500円ぐらい

予算も、なかなか良いところで収まりました。
スタンディングデスクの作り方_足まきスチロール2

スタンディングデスクの歴史at本棚お助け隊

実は、今の仕様に至るまで、何度かバージョンアップしてきています。
買取や検品業務を支えてきた歴代の猛者たちをご紹介します。

どんな形にするかとか、作り方については、まずはいろいろ調べました。
自分で調べたりしたい方はググってみてください。

・ライフハッカーの記事「たった2300円!IKEAの家具で自作するスタンディングデスク」とか。

・高さについては、上記で結論しましたが、「自分に合ったワークステーションづくり」というのが便利です。
計算ができます。

ググると、普通の机の上に、さらに座卓をのっけたりする、「のっけ型」でやっている方が多いようですが、これの難点は見た目がすっきりしない。
またのっけるということは、下になる机の面より小さいものをのせることが多くなるので、どうしても作業面積が限られてくる。
固定方法が難しい。
長所もありますけどね。のっける用の座卓などを用意すればすぐできる、とか。

そんな経緯で、私たちは自作するに至ったわけでした。


以下は、現在までに踏み越えてきた私たちの歴代作品たちです。


~歴代のスタンディングデスクたち~

●第0作目:既製品
★総予算・・・2万円ぐらい。

作っていませんので0作目、既製品です。
現在も愛用中、ご活躍中です。

ヤマテック スチールデスク作業机 メーカーはヤマテック、山金工業さん。スチール製のガンガンなプロ仕様です。
ヤマテック

作りもしっかり、お値段もしっかり。
それでも2万円程度の実勢価格です(当時はもう少し高かった気が。。。)、使い倒せば十分に元は取れる商品です。

ただ、私たちの使用には合わない部分(奥行きが足りない、スチールなので冷たい)こともあり、大量採用は見送りました。


●第1作目:コンクリブロックで高くする。
★総予算・・・10600円ぐらい。(机の単価による)

大好きなアスクルの最安デスクを、コンクリブロックに乗せる、という使い方です。

ブロックなんですが、
一般的なコンクリブロックの寸法は、10センチ×20センチ×20センチ、です。

いわゆるこういうブロック↓。
コンクリートブロック

コンクリブロックには、材質の違いで大きく軽量と重量ブロックと2種類ありますが、強度も異なります。重量ブロックのほうは、ほんとに重い。

軽量ブロックは、ホームセンターに行くと1つ100円ぐらいで売ってます。おそらく全国同じぐらいの価格でしょう。
これを職人さんたちに交じってたくさん買ってきました。

このブロックを、穴の開いたところを横にして2つ重ねると、ちょうど20センチの高さになるのですね。この状態で、70センチ高さのデスクを上に乗せて使っていました。

長所は、なんせ簡単最速、買ってくるだけですぐ設置。しかも安い。
短所は、やや安定性に欠けます、なんせ固定していませんので。またブロックの角がぽろぽろと崩れ、床が砂利っぽくなります。

予算は、
机9800円+ブロック8個で800円≒10600円なり、です。
スチールのヤマテックに比べ、ぐっと安くなりました。

●第2作目:PPバンド+塩ビパイプ
★総予算・・・10500円未満。

スタンディングデスク_PPバンド1
塩ビパイプで足を高くする方法を、ここで思いついたのでした。
(ブロックに限界を感じていた。)

塩ビパイプと机の足と関係は、被せ通すことで前述の第3作目と一緒なんですが、固定方法がまだ未熟。

固定方法が難しかった。。。
で、ここではPPバンドとか結束バンドとか言いますが、梱包用のバンドを使いました。

これは安価。1000メートル巻きで1000円程度。
1メートル当たり1円程度です。
ストッパーも10円未満。

PPバンドで無理やり引っ張って固定してしまえばいいじゃないか、と。
スタンディングデスク_PPバンド2

塩ビを足につけたら、
その足と向かいの足の根元を、PPバンドで引っ張るのですね。

それで塩ビパイプを動かなくすると。
バンドをかける位置は、根元じゃないと、足が折れます。

これだけでも実はまだ完ぺきではなく、机に力をかけるとグラグラします。
バンドで内側に足を引っ張っているので内股?になっているので安定が悪いのです。

その場合、2台以上の机を連結して使えば、お互いに支えあうので安定します。
ついでに、隣の塩ビ足を合わせて、バンドでグルグルにしてしまえば、結構安定します。


長所は、簡単&低予算ですね。
短所は、グラグラ、力がある人がやらないとPPバンドのテンションが効かない、スタンドアロンできない、です。

予算は、
机9800円+塩ビパイプ500円ぐらい(4本)+PPバンド数十円≒約10500円未満?


以上、歴代作のご紹介でした。

『本棚お助け隊式のスタンディングデスクの長所&短所まとめ』

長所:
「早い・安い・うまい」とにかく簡単、早い、低予算、誰でも作れる。

短所:
ぐらつき防止のため複数連結または隣接して使うことが大前提なので、そこが短所です。
スタンドアロンで使うにはヤマテックさんに何歩も譲ります。

それにしても、スタンディングデスクはいいですよ。
一度使ったら止められません。

腰痛の方、必須です。

体に問題がない方でも普通に事務系の作業で使うにも、すぐに動ける、というのはメリット大きいです。資料を取りに行ったりすぐできます。
体の可動域が増えるのですから。

「立ちっぱなしで疲れるのじゃないか?」というご心配もあるかも知れませんが、それほどでもないです、直ぐに慣れます。

PCでガンガン処理をしたりデータ入力をしたりする仕事には向いているように思います。
じっくり考え事をするような仕事は、やはり椅子に深く腰掛けて沈思黙考、でしょうか。

「どっちにしようかな」と思ったら、どっちも採用!というのも手ですよね。
菅原自身は、普段はスタンディングデスクで作業して、資料を読み込んだりなんかの時には、普通の机で椅子に座って、とやっています。
メリハリや切り替えをすることにもなるので、時間の使い方にも好影響な気がします。

以上、本棚お助け隊式スタンディングデスクでした。

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