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時間を味方につける、積立投資という投資方法

本棚お助け隊 代表の菅原です。

最近、積立投資の勉強をしようかというきっかけを頂きました。

というのは、ある勉強会で講師の方に、
半値になっても儲かる「つみたて投資」 (講談社+α新書)
「半値になっても儲かる『つみたて投資』」という本をご紹介いただきました。


まずは、本の冒頭にある例題をシミュレーションしてみました。

例題の内容は、
===
ある投資商品を買います。
スタート時の価格は1万円。
7年後、1円まで下落。
10年後、50円まで回復。(スタート時の200分の1の価格)
毎月、1万円の積立投資の場合、総投資額は、10年で合計120万円。
果たして、10年後の総評価額はいくらになっているか?
===
というものです。


その解題結果がこちら。
積立投資の勉強150914
(クリックすると画像ファイルが開きますが、とても小さいです。大きいファイルはこちらのPDFです。少し見やすいかと思います。)

驚きました。
120万円の総投資額が約175万円になっています。
10年間、毎月1万円ずつ(何も考えず)買い続けただけです。

1万円の商品が、1円になっても50円になっても買い続けることで、大きなリターンを得ることができるのですね。
言われてみれば、確かに難なくわかることではあります。
金融のプロの皆様方には当然周知のことと思いますが、簡単な算数の解き方でこういったことがわかるのはとても目から鱗です。
エクセルにしてみるだけです。
投資は何だか難しくて敬遠していた皆様には光明となるかもしれません。
実際の投資商品には、これに利息や配当などが加わるものもあるのだと思います。

ポイントは、
どんなに下がっても、少しだけ値を戻せばOK、
というところで、とても分かりやすいです。
心理的には、値が下がり続ける中で買い続けるのはとてもストレスがたまりそうですが、そこを何とか達観して続けるのがポイントなのでしょうね。

あ、その前に、
一番のポイントは、
「時間がすべてを決定する」と言うところですね。
20代や30代のできるだけ若いうちからこういった積立投資を始めておくと、あとは勝手に時間がお金を育てるのですね。

問題は、そういう投資教育がなかなかされていないのと、投資の重要性などに気づくのはある程度年齢を経てから、ということです。
「若いうちはやりたいことなんでもできるのーさー」とヒデキが歌っていましたが、何でもできることを過信して永遠にその若さをエンジョイできると信じ疑わないのが若さでもあります。
投資などはしないのが普通の若い時代です。時間経過のすばらしさや意味に気づくのは若いうちではないことが多いのです。

もちろん、菅原自身は全くの投資の素人ですので、実際に皆様に投資の成功を保証できる立場にはございません。
もちろん、これだけで投資のすべてでもないでしょうし、もっと奥深いものなのだろうと思います。詳しくはプロの方々にお願いしたいと思います。

ただ、この本の中で述べられている「積立投資は、証券会社などの金融機関にとって利益の出にくい商品なので積極的に販売されていません」というのは日常的に感じていたことでもございます。
この本をお勧め頂いた講師ご本人がそもそも金融関係の方で、同じことをはっきりとお話されていました。
著者の星野泰平さんは証券会社で働かれていました。(著者ウェブサイト

どんどん医療が発達し平均寿命が延びてゆく中で、こういった勉強を進めるのもとても大切なことだと痛切に感じて、今回のブログを終わります。