以前に、読んだり見たりすることに加えて工芸作品的な要素がある本をご紹介しましたが(読むだけでなく質感やそのもの自体を楽しむ本:「あたしとあなた」谷川俊太郎)、今回はさらに、「え?本?」というのを紹介します。
富士山だそうです。
これ、箱に入ってるんです。
箱入りの本は豪華本などにありますが、ちょっとこういったものでは少ないのでは。。。
箱から本を取り出します。
本の地の部分を見てみると、なにやら糸が。。
おお。
パタンとひらいてみました、180度。
なんと、フジヤマです。
太陽も上ってます。
上からぐるっとバードビューです。
この視点は経験したことある方は少ないはずです。
近づくと、鳥も飛んでます。
と、切り絵で各ページになっている本なんですね。
お店に並んでいたら、ついつい手に取ってしまいそうです。
プレゼントにもできそうだし、ちょっとしたインテリアにもよさそうです。
どうやって作るのかな?と思ったり。
『360°BOOK 富士山 Mount FUJI』という本です。
こちらは、大野友資さんという建築家がデザインした本です。
出版社は青幻舎。
青幻舎さんはアート系の出版社さんで、いわゆるアート本、画集や写真集などが多いですが、こういった仕掛け本では他にもパラパラブックスというのも出しています。
教科書のスミにパラパラマンガを描いて怒られたことのある方は少なくないはずです。
ただ本気で作ってしまう人たちはあまり多くない気がします。
このような、手に取ることや飾ったりすることの楽しみ、身近にアートを所有する嬉しさ、というのもあるんですね。
同じシリーズで、「360°BOOK 白雪姫 SNOW WHITE」もあります。
こちらはストーリーの進行に合わせて、ぐるっと360°進んでゆくようになっています。
(どんなストーリーでしたっけ。。。)
おおかみが出てきました。
この後のストーリは、皆さまそれぞれお手に取ってお楽しみくださいませ~。
よろしければ当店オフィスにも置いておりますのでお寄りくださいませ~。
と、2冊(?)の紹介でした。
これら2冊とも、ページはキャプション以外は何も文字が印刷されていません。
これらの本は、そもそも出版社から発売されているものの、本の域を超えたものになっていますよね。
本屋さん以外にも、ほかにギフトショップやセレクトショップなどにも置いてありそうなモノになっています。
出版社さんとしても面白い取り組みだと思います。
あまり古本で出回ることはなさそうなんですが。。