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夏バテでよく眠れない方に「睡眠はコントロールできる」をプレゼントします。

睡眠はコントロールできる
※この本をプレゼント!応募方法は下のほうです。

本棚お助け隊 菅原でございます。
あなたは、今朝、すっきりとしたお目覚めを迎えることができましたか?

睡眠不足や眠り過ぎ、いくら寝ても寝足りない、寝坊が治らない、寝付けないなど、睡眠のことで人知れず悩んでいる方も多いと思います。
厚生労働省の調査によると「睡眠で休養が充分にとれていない者の割合は20.0% (平成26年 国民健康・栄養調査)」http://www.seikatsusyukanbyo.com/statistics/2015/005406.php 。
これはもはや国民の一大事です。
睡眠障害は、重度の方だけでなく、軽度の方も含めれば結構な数の方が睡眠の問題を抱えていると思われます。
重度の方は、睡眠障害により正常な社会的生活を送ることができなくなっている方もいます。
また連日の猛暑によって体調を崩していつも通りの睡眠ができなくなっている方もいますよね。

「睡眠はコントロールできる」という本の紹介です。

この本は、睡眠で悩んだり、より良い睡眠を取ることを考えている方には確実な解決策が書いてあります。

著者は2名。
遠藤拓郎さんという睡眠医療の専門家と、「東京大学物語」などの漫画家、江川達也さん
本では、睡眠を「脳や精神の病気や問題」としてとらえていることが特徴的です。
個人的には、江川さんのマンガは結構好きで「こんな本、あったの?」と買いました。

様々な睡眠障害の解決策が心療内科的なアプローチを中心に対処されてゆく事例が多く記載されています。
各症状について江川さんのマンガでイントロダクションがあり、遠藤医師の文章で具体的に対処法などが説明されてゆく。
本の作り方としても面白いですね。読みやすいです。
心の医学のことって、テキスト的な説明が多くなるのだと思いますが、マンガでビジュアル化してドラマ仕立てにすることで理解がしやすくなっています。
それにしても江川さんの守備範囲の広さには脱帽です。
ギャグからラブコメ、歴史もの、文学ものまで、あらゆるジャンルをカバーされています。
これって画力の違いなんでしょうか。

本にあるのと同じ症状の悩みを抱える方はもちろん、脳科学・脳医学や「心」の科学に興味がある方にも面白い内容です。
例えば、ノンレム睡眠とレム睡眠。一度はみなさん習いましたね。。
これらの違いを復習したりするのにもうってつけです。

従来、寝坊などは「気合が足りない」とか「努力が足りない」「怠け病」などと言われることも多い症状です。
またロングスリーパーやショートスリーパーも脳を含む体質などが大きな要素となっていることが分かっているのですが、やはり「少ない睡眠時間で元気」な人が評価されているようなこともあります。
そもそも、性格などの「心」の要素も相当程度に遺伝的要素が大きくあることが近年の研究でわかってきています。
脳みそも肉体の一部であることから器質的に解明できるのは当然のこととは思いますが、一方で、人間は神秘的なものやミステリーを大事に取っておきたいこともありますよね。
そういうことも説明できてしまうかとも思いますが。。。

いわゆる「精神論」って、悪いことばかりではないですが、やはり結論も問題分析も「もやっと」してしまっていることも多いです。
そうなりがちな問題を、きちんと科学的に整理してゆくのは大切なのだなあと思います。

脳医学の知見から、睡眠について前向きに解決してゆけることは素晴らしいことです。

こんな症状の方へおすすめします。本にある治療法

症例に合わせて具体的な治療法が書かれています。
※念のため。。。症状はそれぞれの人々で異なります。具体的な治療については実際に医師の診察を受けて下さい。

●睡眠相遅延症候群・・・活動が夜型になって昼間に寝るようになってしまい、治したいがなかなか治らない。
光に対する感受性が弱く、もともと人間の持つ25時間の体内時計がどんどんずれていってしまう。
治療法:光治療用の照明器具で光を見る。

●過眠症
症例:月経前症候群に合わせて睡眠薬の飲み過ぎにより睡眠が不安定になってしまった。
治療法:睡眠薬を減らしてSSRIを服用。生活のリズムを取り戻すようにした。

●ストレスによる不眠

仕事から来る過度のストレスにより常にドーパミンが分泌過剰で興奮状態が続くようになる。
治療法:ドーパミンを抑制する薬を服用。

●より睡眠を充実させたい。短時間でぐっすり眠りたい

より生活のパフォーマンスを上げるために、短眠法を取り入れたい。
方法:「4時間半睡眠法」を実施。
ノンレム睡眠とレム睡眠の周期は約90分。※ただし向かない人もいます。

●睡眠時無呼吸症候群
太っていると睡眠中に気道が塞がれて酸素が脳に行かなくなる。最悪の場合は心筋梗塞や脳梗塞など命に直結する。
また負の連鎖で、睡眠不足が続くと太りやすくもなる。。
治療法:CPAPという呼吸を助ける器具を使いながらダイエットする。

●ベッドに入ってもなかなか寝付けない
年を取るとなかなか寝付けない。(いまだなぜかわからないそうです。)
治療法:無理に眠ろうとするのではなく、自分が「眠れる時間」をきちんと把握する。
「眠れる時間」に合わせて、適宜睡眠薬を使ったり、シャワーや入浴で体温調節などをしたりして体が眠くなる状態を作る。

●夢遊病
ノンレム睡眠とレム睡眠の脳内切り替わりに不具合が出てくるため、レム睡眠中に、脳が活動している(夢を見ている)のと同じように体が動いてしまう。
治療法:抗うつ剤や睡眠薬でコントロールする。

●ナルコレプシー(自分の意志と無関係に眠くなる、眠気、睡眠をコントロールできない)
脳内物質の分泌が、正常な睡眠状態の人と異なるために起こる。
治療法:医療法覚せい剤やSSRIで起きている間の活動を活発にしてリズムを作る。

●冬季うつ病
日照時間が短い冬季に、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が増え、覚醒ホルモンであるセロトニンの分泌が減る。
治療法:光治療

こんな方には向かない?

●薬が嫌いな人
・・・睡眠薬やSSRI(抗うつ薬)などを適切に使って積極的に睡眠障害を治療してゆくことが書かれています。
また行動計などをつけて、睡眠を含む1日の活動データを取り分析することで診断していったり治療方針を決めたりしているので、そういったアプローチに違和感がある方には向きません。

●依存癖、依存傾向がある人
・・・「薬で治る」と思ってしまうと「もっとくれ!」になっちゃう方々もいるそうです。
そういう方には違う治療が必要ということですね。

「睡眠はコントロールできる」をプレゼントします

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