本を選ぶ方法は、皆さんどうされていますか?
良い教師を選ぶことが良い学習になるように、良質な本を選ぶことは重要です。
アマゾンのレコメンドや、書店で並んでいる本を見て探したり、でしょうか。
「読書の先生」を見つける、というのも一つの方法としてあります。
学校では先生が選んだ本を学習していったように、社会人になってからの読書も、読書の先生を見つけるといいのです。
読書名人が、読書について書いた本がたくさんあります。
良書のカタログとして手元に置いておきたいものをいくつかご紹介します。
リゾート再生請負人として名高い星野リゾートの星野佳路社長について書かれた本です。
星野氏がどのような本を読んだか、本にあることをビジネスにどのように活かしていったか、が実例を用いて書かれてます。
例えば、4章の「『変えない』でお客様の心をつかむ」で書かれていることをご紹介します。
こちらでは、星野リゾートグループのヤッホー・ブルーイングのことが書かれています。
(画像:よなよなエール公式通販)
美味しいですよね、よなよなエール。。。
ヤッホー・ブルーイングは1996年に設立され、「よなよなエール」を売り出します。
当時の地ビールブームに乗って売上を伸ばしますが、99年を過ぎてブームが去ると売上が低迷します。
そういった状況の中で、ヤッホー社内ではラインナップを増やそうという意見が出ますが、星野社長は認めません。
星野氏は「売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則」に書かれていた事が念頭にあったのです。
それは、長期的戦略の大切さ、つまり「見込み客の心の中にただ一つの言葉を植えつけること」ということ。星野氏はそれを第一に考えます。
具体的には「『よなよなエール』はこの味だ」というメッセージを伝えることが大事」として地道な努力を続け、2003年には再びプラスに転じます。
現在では、地ビールマーケットではヤッホー・ブルーイングはトップメーカーとして確固たるものとなっています。
(出典:株式会社KSP-SP資料 http://www.ksp-sp.com/open_data/topics/2015/0803.pdf)
昨今、空前の地ビールブームです。
ブームはすでに通り越して、成熟段階にきているようにも思います。
ビール大手の市場参入も従来とは異なった方法で進められてきています。
キリンビールは「スプリングバレーブルワリー株式会社」として、
サッポロビールは、「ジャパンプレミアムブリュー株式会社」としてスタートさせたりしています。
異なる社名にするということは、従来の社名の中では伝えられない製品、メッセージを発してゆきたいという現れかと思います。
星野氏の戦略は間違っていないことが証明されています。
2冊目です。
「本を読む人だけが手にするもの」
わかりやすい直球なタイトルですね。わかりやすい切り口の藤原さんらしいです。
著者の藤原和博さんのビジネス半生が書かれるとともに、藤原氏の人生の各ステージでどのようなことが起こり、どのような本を読んでいったのか、が書かれています。
ユニークなのは、ビジネス書が多くなるのかな、と思いきや、以下のような多ジャンルにわたって本が紹介されている点でしょうか。
生活や仕事に応じて、ごはんを食べるように読書をして様々なことを取り込んでゆくのが印象的です。
このようなポイントで本がセレクトされています。
ビジネスパーソンに読んでほしい14冊
学校では教わらない現代史を学ぶ10冊
小中学生から高校生の子を持つ親に読んでほしい15冊
子どもと一緒に読みたい11冊
最後の「子どもと一緒に読みたい」本というのは、男性著者では珍しいのではないでしょうか?
活字中毒患者(←特殊用語)には良く知られた雑誌ですね。
月刊誌です。
毎号、週刊誌から小説、マンガ、ノンフィクションなどあらゆるジャンルにまたがり、各ジャンルの活字中毒者によってレビューが掲載されています。
レビュー自体がどれもとても面白く、購買意欲を掻き立てられます。
皆さんの読書計画のお役に立てますと幸いです。