突然ですが、引っ越しはお好きですか?
私、個人的には引っ越しはおそらく多いほうかと。
18で実家を飛び出て(出されて)以来、東京で転々と暮らしております。
杉並区→墨田区→小金井市→杉並区→中野区→杉並区その2→文京区→文京区その2→新宿区→新宿区その2→新宿区その3・・ふう、数えるのやめます。
これだけ引っ越ししてると1日で荷物まとめる自信がつきます。
最近また引っ越し熱が盛り上がりつつあります。
今回の本の紹介は、都心限定、住む場所について書かれた2冊です。
「東京どこに住む? 住所格差と人生格差」という本。
そして、
「歳をとっても困らない マイホームを頼れる資産にする新常識」という本。
以上2冊です。
まずは新書「東京どこに住む?」から。
まえがきでいきなり、
「日本人は引っ越しは嫌いである」。
そうなの?
日本人の平均引っ越し回数は4から5回ぐらいだそうです、で、アメリカ人はこれに比べて4倍ぐらい。
すると20回前後ぐらいかな。ちょ、多くないですか?
回数だけはアメリカンに近づけそうな私です。
本では、東京ではかつて「閑静な住宅街」に住むことがステータスとされていたのが最近ではその動向が変わってきていることが書かれています。
「都心への集中」が言われて久しいですが、東京に住んでいると年々それが加速しているのを実感します。
最近のマンション開発や街の変化を見ていると、都心部の銀座から日本橋周辺地域、豊洲などの江東区、スカイツリー周辺の墨田区辺りの伸長が顕著だなあと感じるのですが、こちらでもそのことが書かれています。
そんなときに、
東洋経済オンラインの記事「都内駅「利用者増減率」トップ50・ワースト50」が!!
で、
こちらのリストにある駅が、東京の「どの辺に位置しているか」を東部や西部などの地域別に分別・集計してみました。
まず、以下のように東京23区を4つに分けてみました。
※よくある分け方と比べると少し無理のある部分もありますがとりあえず。
【都心部】・・・皇居から5キロ圏内に位置(いわゆる「都心6区」)
中央、千代田、港、文京、新宿、渋谷
【東部】・・・都心部より東の地域。全7区。
江東、墨田、台東、江戸川、荒川、足立、葛飾
【西部】・・・都心部より西の地域。全7区。
大田、品川、目黒、世田谷、杉並、中野、練馬
【城北部】・・・一般的な「城北6区」より文京、台東を除く全4区。
豊島、北、板橋、練馬
※市、郡部は含まない。
「市部・郡部の面積、広ッ!」
念のため、都心部は赤、城北部は黄緑、西部はピンク、東部が水色です。
ちなみにこの地図は以下で作成。無料で使えます。白地図を塗って無料でダウンロード可。商用利用などもほとんど許諾無しでOKでとても便利。
「白地図専門店 白地図ぬりぬり」
話は戻りまして。
「トップ50駅、ワースト50駅」についての集計結果です。
以下のような集計が出ました。
【都心部】・・・トップ12、ワースト11
【東部】・・・トップ25、ワースト8
【西部】・・・トップ3、ワースト13
【城北部】・・・トップ6、ワースト1
※市部・郡部・・・トップ4、ワースト7
都心部での入れ替わりが激しいですね。栄枯盛衰。。。
都心部トップには、副都心線の効果が大きいようで、東新宿や明治神宮前などがランクインしています。
都心部ワーストでは各線銀座駅などが入ってます。
駅や路線工事の成果で、乗り換えなどの乗降傾向が変わっていることが大きいようです。
全体としては、東部地域のトップランキング入りが多く、西部地域のワースト入りが目立ちますですね。
このことは「東京どこに住む?」にも書かれており、証明された形となりました。
「東京どこに住む?」で取り上げられている街は、日本橋や蔵前、谷根千、麻布十番や北千住。
どの街も「職住近接」で「都心部へのアクセスの良さ」が条件なのはもちろんですが、
チェーン店よりも個人店が多いような「活気のある商店街」、新しい住人と古くからの住人が適度に混ざっている「下町っぽさ」や、小粋なバルや地ビールパブなどがあって地域の友人と仕事が終わってから落ち合えるような「地元コミュニティー」があったり、というような街。
確かに、こんな街に住みたいなーです。
住んでみよう、マンションを買おうと思ったら、
2冊目は、
「歳をとっても困らない マイホームを頼れる資産にする新常識」という本です。
こちらの著者の沖有人氏は「住まいサーフィン」というサイトを運営する「スタイルアクト株式会社」の代表取締役。
「住まいサーフィン」は「沖式中古マンション時価」が検索出来たり、「沖式儲かる確率」など、ユニークな指標で新築や中古マンションの相場などが見れるサイトです。
沖氏は、「マンションは10年で買い替えなさい 人口減少時代の新・住宅すごろく」で、ライフステージごとにマンションを変えてゆくことが一番投資効率が良いことを、実証データを元に書かれていて、「マイホームを頼れる資産にする新常識」はその続編的な内容です。
これは東京などの都心部でマンション購入、または都心部ではなくともマンション購入を考えている方にはとても参考になる内容です。
不動産相場を正しく比較統計して「どんなマンションを買うのが得か?」について語った、おそらく初めての本です。
それは沖有人氏がおそらく、マンション流通価格の統計をまとめ上げた最初の人だからです。
新築マンションの購入価格データは、実際にはなかなか正確な情報が出回りにくいということのようですね、聞くところでは。
人気のあるマンションは早く売れてしまって実際の価格情報は購入者のみしか知らないし、というような。
一方、中古になれば立地やブランド、広さなどの条件で相場が一定してくることに着目し、データを積み上げていったのが沖氏。
この2冊で、これから発展する街の情報を仕入れ、資産価値の高いマンションを買う!という戦略が立てられそうですね!
その前に私は軍資金を。。。